2011年9月14日水曜日

湿布による光線過敏症について

本牧さくら接骨院にて使用しています湿布剤は、製造メーカーに確認したところ今まで一例も光線過敏症の症状を訴えられた事はありませんとの事でした。

 もちろん赤くかぶれたりする事は人によってはありますが、光線過敏症の症状を呈したことはないそうです。 

湿布による光線過敏症とは、湿布の有効成分(非ステロイド系消炎鎮痛剤というカテゴリーの成分)は皮膚から吸収され、血液の中へ入りますが、その一部は皮膚の中に残ります。 湿布をはがすと血液の中からは消えますが、皮膚の中にはしばらく薬が残ります。 そこに日光が当たると皮膚の中に残った薬が紫外線と反応してアレルギーの原因物質に変化することがあります。 その結果、湿布が張ってあった部分が水膨れを起こしたり、ひどく腫れて熱を持ったりすることがあります。 このアレルギーが起こりやすいのは「ケトプロフェン」「ピロキシカム」などの成分を含むものがアレルギー発生率が高いようです。

 ■予防法 光線過敏症は日光に当たる事で誘発されるので、湿布が張ってあったところを日光に当てないようにすれば防ぐことができます。 しかし湿布をはがしてから数週間後に発症した方もいらっしゃいますので、少なくとも4週間は日光を避けるようにする必要があると言われています。 あわせてサンスクリーン剤を塗るのも効果的だそうです。 しかし、「オキシベンゾン」という成分は光線過敏症と相性が悪いのでこの成分が含まれていないものを選んでください。

■発症したら すぐに湿布の使用を中止してください。 患部を日光に当てないようにしましょう。 医師の診断を受けましょう。 ※この時どんな湿布薬を使ったか伝えられるとその後の治療に役立ちます。 

■その他の注意 光線過敏症以外に「アナフィラキシー様症状」というべき副作用が起こる事があります。 湿布を貼ってからじんましんや、呼吸困難、顔面浮腫といった症状が現れてきます。 ぜんそく持ちの方は要注意ですが、ぜんそく発作が誘発される「アスピリン喘息」という副作用も確認されています。 さらに一度にたくさんの枚数を貼られる方には胃腸障害や腎障害の副作用が出る場合もあります。 ※とにかく変な症状が起こったら湿布をやめ、医師の診断を仰ぎましょう! 

■本牧さくら接骨院で使用している湿布には上記の成分は含まれておりませんのでご安心ください。 しかしながらかゆみやいつもと違う症状が出た場合は、すぐに湿布をはがしましょう。

※参考資料:富山県病院薬剤師会「読むくすり箱」163号

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