2014年9月8日月曜日

無免許整体で、乳児が死亡する事故が起こりました。

施術後に乳児が死亡。無免許整体での悲劇。

NPO法人キッズスタジオンの代表は、「ハンディのある子もない子も、大人も子どももみ~んな一緒に育ちあう」というのが活動コンセプトで、新潟県の上越市にオフィスを構えていて、育児相談とか健康相談とかで名前を売っていたようですが、どうやら去年1人、今年1人、それぞれ首捻りマッサージを乳幼児にしていて、病院送りにして、亡くなっていたようです。

整体であるとか、クイックマッサージであるとか、日本の場合だとカイロプラティックも、厚生労働省が認可しているものでありません。
この3業種が出来る行為は、あくまでも「リラクゼーション」です。

厚生労働省によると、医師以外でマッサージなどをできるのは法律で「あん摩マッサージ指圧師」などの国家資格保有者と規定されています。

健康増進を目的に骨格を矯正する整体などは法的な資格がないため、十分な知識がなく施術するケースも多いのが実情です。
大人でも骨折など健康被害を受けることがあり、乳児は危険度が高まるとみられると言われています。

ただ、マッサージの定義は法的に曖昧で、無資格でも「人体に危害を及ぼすおそれ」がないと処罰対象にならないというのが、現状なのも厳しいところです。
なので、上記3業種は、できる事は「リラクゼーション」でしか無いはずなのですが、こういったとんでもない輩が出てきてしまうのです。

この乳児の事件を起こしたNPO法人キッズスタジオンでは、1回の施術が1時間1万円となっていました。
乳児に1時間も整体を行うって感覚が、私には理解できません。
親は、子供に健康になってほしいという願いから、こういった民間療法を選ぶことがあるのでしょうが、根拠の無いものは、選ばない勇気を持って頂きたい。

また、民間療法のリスクは、選んだ本人にあるということも十分理解して頂きたい。
それだけリスクが高いものなのです。

医師や、我々柔道整復師、あん摩マッサージ師、鍼灸師などは、厚生労働省が認可する国家資格です。
国家資格というのは、国が認めた安全基準に適合する、学習や、実習を履修していると言う事です。

それらを行わない、国が認めていない「整体」、「クイックマッサージ」、「カイロプラティック」は、民間資格認定団体によって、その学習内容があまりにも違いすぎるため、人間の体について、ど素人同然の施術師も多々いるという現実を理解してください。

もちろん、認定団体が素晴らしく、学習する内容も、実習も素晴らしい団体もあります。
しかし、それらを一市民が選ぶことは、容易ではありません。

民間療法、国家資格のないものの施術を受けるということは、「死」を選ぶ危険もあるというリスクを十分理解してください。

国民生活センター発表:手技による医業類似行為による危害

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