2014年11月18日火曜日

「患者」なのか「患者様」なのか?

おはようございます!
今日の本牧は、晴れ。
寒さが日に日に厳しくなってくる感じがしますね~!

今日は、「患者」という言葉について、ちょっとだけ書きますね!
私は、Amazonで業界向けの本を書いてるんですが、その書評に「患者」呼ばわりする誠意のない人間と書かれました。
あったこともない人に、字面で人間性を云々言われるのもなんだかなぁ~と思ったのですが(笑)、基本的に皆さんもご存じないと思いますので、この言葉について説明したいと思います。
まず、「患者」とは、「患った(わずらった)者」という総称です。
総称に、尊敬語の「様」を付けて使用するのは、日本語としておかしいという事が、まずひとつあります。
そして、言葉尻だけ丁寧な形にしても、決して丁寧な意味とはなりません。

しかし、最近この業界(医療界も含めて)では、なぜか「患者」を「患者様」と呼ぶ方々が多いです。
大概は、変な大した知識もないコンサルタントにコントロールされてる人々なんだと思いますが、勘違いが始まった根本は、2001年11月、厚生労働省の「医療サービス向上委員会」 が出した、「国立病院・療養所における医療サービスの質の向上に関する指針」の中の「職員の接遇態度や言葉づかいの改善」の項目で、『患者の呼称の際、原則として姓 (名)に「さま」を付する』としたことが全国的に波及するきっかけとなったようです。

 そこには「患者様」という総称を使えとは一言も書かれてはいません。個人名で呼ぶときに「○○さん」ではなく、「○○様」と呼ぶことを要求したものです。
これがいつしか一人歩きを初めて、国内の某病院が差別化を図るために使用したことが始まりであると言われています。

もちろんどんな医療機関でも、患者個人を呼ぶ時に「患者」とは呼びません。
総称なので、個人を特定する言葉では無いからです。
ですので、受付では、「○○さん」とか「○○様」など使用していると思います。
問診の際には、「○○さん」が一般的ではないでしょうか。

「様」をつける職業としては、例えばホテルなどでは、従業員と客の場合は主従関係がはっきりとありますから「○○さま」 と呼び、「お客様」と総称することに何の違和感もありません。

しかし医療者(施術者)と患者は対等な関係であるべき、医療者(施術者)は患者と対等なパートナーシップを築くべきと考えるからです。

という事で、最近ではこの「患者様」という呼び方で、何を勘違いしたのか、モンスター患者が激増しているのです。
あらぬクレームをつけ、自分の要求が通らなければ大声を出し相手を威嚇するなど、病院内に元警察官を雇用するほど、事態は深刻になってきています。
ですので、医療界でもこの「患者様」という使用方法を見直し始めています。

私も、個人的にですが、医師から「遠藤様」と問診で呼ばれたら、その相手と十分なコミュニケーションがとれなくなると感じます。
個人的にも嫌なので、私は問診の際は「○○さん」としています。

という事で、施術者の皆さんも、日本語の使い方勉強したほうが良いですよね!

さて、今日のディズニーの夢をかなえる100の言葉。

いつでもパークをきれいにしておけば、
人は汚さない。
でも、汚くなるまでほっておいたら、
ますます汚くするようになるんだ。

それでは今日も1日自分に出来る事を頑張りましょう!

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